おこげさんと、日常に潜む「クスッ」の正体
2. イラストが服になるとき、DELIGRAPHICSという存在
「おー、すごい!」
イラストが服になると聞いたとき、おこげさんはそう感じた。
誰かが実際に着るものになる。
それだけで、ちょっと特別だ。
DELIGRAPHICSとのコラボで印象的だったのは、
“ちゃんと良いものを作ろうとしている”という姿勢。
妥協せず、納得できるものを目指している安心感があったという。
だからこそデザインも、
「ここでしか買えない」と思えるものに。
普段使いできるけど、さりげなく効くアクセント。
着たときに、少し気分が上がるような一枚。
完成したときに出たのは、やっぱり「すごい!」。
どんな人が着るのか想像するのも楽しい。
思わず「いいセンスですね!」と言いたくなるような、そんな服になった。
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3. シンプルな線は、ちゃんと理由がある
おこげさんのイラストはシンプルだ。
けれどその背後には、たくさんの「好き」が積み重なっている。
中村佑介さんのような線で世界を作る表現、
竹久夢二や原田治、安西水丸といった軽やかな作風。
さらに、安西水丸さんの一言をきっかけにシルクスクリーンを始めたというエピソードもある。
人の表現は、ときどき他者のひと言で広がる。
シンプルな線とは、削ぎ落とした結果ではなく、
選び抜かれた“好き”の集積なのかもしれない。
4. 「かわいい!」と、ちょっとしたクセ
創作において最も重要な瞬間とは何か。
それは締切でも評価でもなく、「かわいい!」と思えた瞬間らしい。
この基準、実はかなり強い。
なぜなら「かわいい」は論理ではなく感覚だからだ。
誰かに説明できなくても成立するし、むしろ説明しない方が強い。
そしてその感覚は、実は日常の好みにも表れている。
インディーズバンドが好きで、ライブにもよく行く。
自然とバンドTシャツが増えていく。
シンプルだけど少しクセがある。
人とあまり被らない。
さりげなく個性がある。
その美意識は、そのままイラストにも流れ込んでいる。
つまり「なんかいい」は、生活と作品を行き来している。
5. 続けることと、「なんか笑える」の正体
創作で一番難しいのは「続けること」だという。
楽しいはずのものが、そう感じられなくなる時期もある。
それでも「きっと何かは作っている気がする」という感覚。
その性質こそが、おこげさんの核なのかもしれない。
作品は「なんか笑える」。
シンプルな線の中に、ほんの少しのユーモアがある。
構図から考え、どうすれば“ちょっとだけ面白くなるか”を探る。
そして最後は、自分で「かわいい!」と思えるかどうか。
ほんの一瞬でも「かわいい」と感じてもらえたらいい。
その小さな感情が、日常を少しだけやわらかくする。
たぶんおこげさんは、
そんな“ささやかな余白”を描いている。





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